![でー太](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/男性の顔(青ざめる).png)
また、筆が割れるようになっちゃった・・・
お習字を始めてから、必ずぶち当たる壁。
「筆が割れる」「(筆の)穂先がそろわない」「チューリップみたい」「フォークみたい」
このことで悩んでいる、あなたに向けて書きました。
私の個人的な方法ですが、ご参考になれば、幸いです。
筆が割れる原因は?
![穂先がそろわなくなってきた筆たち](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/10/穂先がそろわなくなってきた筆たち-300x225.jpg)
![すみよ](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1.jpg)
筆が割れるのは「穂の根元に墨が残っているから」と言われます。
穂の根元の墨を取るために一生懸命洗うと、1年くらいで上の写真のようになります、私の筆は。
このように根元の部分が広がると、当然穂先がそろわなくなります。
それが、よくある「筆が割れる」という状態。
![でー太](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/02/男性の顔困った顔)-e1673068313406.png)
あなたはどうですか?
穂の根元に墨がたまるようなことをしている⁉
穂の根元の墨を落とすために、どんなことをしていますか?
根元を指でもんだり、グルグル回したり、流し台でトントン叩いたり、ですよね。
もしかしたら、これ・・・
根元付近を触りすぎることで、毛が変形して墨も入りやすくなって、という悪循環なのかも。
![すみよ](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1.jpg)
私のような、初心者~中級者が使う筆って、硬い毛が使われています。
穂を根元まで、しばらく水につけて、しっかり墨を落としても、それほどの効果はありません。
何回か書いているうちに、また調子が悪くなってきます。
![すみよ](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1.jpg)
穂の根元がまとまるように、糸や紐を巻き付ける方法も一応あります。
そこで、筆が長生きする方法を模索することにしました。
この実験に使う筆
![根元を固めた筆とー](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/10/根元を固めた筆とー-300x225.jpg)
右:根元の墨を取るため一生懸命洗い続けたもの(1年経過)
![すみよ](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1.jpg)
これは、同じ筆で、鼬(いたち)の毛100%。
筆を使い始めて約1年で、根元がふくらんでくる、お決まりのパターン。
右の筆は、使っていると穂先が割れてきます。
![でー太](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/男性の顔(青ざめる).png)
冒頭の写真は、コレ(右の筆)です。
ということで、左の筆を次の方法でお手入れしてみました。
サラッと洗う
10分もあれば、後片付けが終わります。
筆についた墨を薄める
まず、硯などを使って、筆についている墨を薄めていきます。
▼この方法は、こちらをどうぞ。
→少ない水とキレイな排水!書道の筆と硯の洗い方【環境を汚さない編】
軽く水洗い
![軽く水洗い](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/10/軽く水洗い-300x225.jpg)
筆に残る墨が薄くなったら、上の写真のように、軽く水洗い。
水は、ほとんど汚れません。
形を整えて、干す
穂の形を手で整えて、吊り下げて、干します。
筆を水で濡らしてから使い始める
使い始めるときには、筆に水をしっかり含ませます。
そして、水気を取ってから、使います。
こうすることで、濃い墨が筆の根元に上がってこなくなるようです。
ちょっと面倒ですが、このひと手間も筆割れ予防に効きそう!
筆の根元を傷めないことがポイントかも
- 筆の根元を軽く洗う
- 筆の根元に濃い墨が入りこまないように、筆に水を含ませてから使う
筆が割れないためには「筆の根元を傷めないこと」がポイントなのではないかと思います。
そして、1年後
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2024/05/筆の1年後-300x225.jpg)
右:根元の墨を取るために一生懸命洗ったもの(ともに1年経過)
洗い方などの条件を変えて、それぞれ1年間使った、同じ筆です。
![すみよ](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1.jpg)
左の筆は、1年間穂先が割れることはありませんでした。
![でー太](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/02/男性の顔困った顔)-e1673068313406.png)
ちゃんと練習した?
どちらの筆も、毎月の課題に、昇段試験に、毛筆書写技能検定にと、よく使いました。
やはり、お手入れ次第で、筆の寿命に違いが出ますねヽ(=´▽`=)ノ
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