習字の筆の洗い方【筆が割れないための予防編】

筆が割れる! どうしたらいいの? (1)
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でー太
でー太

また、筆が割れるようになっちゃった・・・

お習字を始めてから、必ずぶち当たる壁。

「筆が割れる」「(筆の)穂先がそろわない」「チューリップみたい」「フォークみたい」

このことで悩んでいる、あなたに向けて書きました。

私の個人的な方法ですが、ご参考になれば、幸いです。

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筆が割れる原因は?

穂先がそろわなくなってきた筆たち
なんだか、毛が広がってきた気がするなあ・・・
すみよ
すみよ

筆が割れるのは「穂の根元に墨が残っているから」と言われます。

穂の根元の墨を取るために一生懸命洗うと、1年くらいで上の写真のようになります、私の筆は。

このように根元の部分が広がると、当然穂先がそろわなくなります。

それが、よくある「筆が割れる」という状態。

でー太
でー太

あなたはどうですか?

穂の根元に墨がたまるようなことをしている⁉

穂の根元の墨を落とすために、どんなことをしていますか?

根元を指でもんだり、グルグル回したり、流し台でトントン叩いたり、ですよね。

もしかしたら、これ・・・

根元付近を触りすぎることで、毛が変形して墨も入りやすくなって、という悪循環なのかも。

すみよ
すみよ

私のような、初心者~中級者が使う筆って、硬い毛が使われています。

穂を根元まで、しばらく水につけて、しっかり墨を落としても、それほどの効果はありません。

何回か書いているうちに、また調子が悪くなってきます。

すみよ
すみよ

穂の根元がまとまるように、糸や紐を巻き付ける方法も一応あります。

そこで、筆が長生きする方法を模索することにしました。

この実験に使う筆

根元を固めた筆とー
左:今回の実験に使います(半年経過)
右:根元の墨を取るため一生懸命洗い続けたもの(1年経過)
すみよ
すみよ

これは、同じ筆で、鼬(いたち)の毛100%。

筆を使い始めて約1年で、根元がふくらんでくる、お決まりのパターン。

右の筆は、使っていると穂先が割れてきます。

でー太
でー太

冒頭の写真は、コレ(右の筆)です。

ということで、左の筆を次の方法でお手入れしてみました。

サラッと洗う

10分もあれば、後片付けが終わります。

筆についた墨を薄める

まず、硯などを使って、筆についている墨を薄めていきます。

▼この方法は、こちらをどうぞ。

少ない水とキレイな排水!書道の筆と硯の洗い方【環境を汚さない編】

軽く水洗い

軽く水洗い
溜めた水で振り洗い

筆に残る墨が薄くなったら、上の写真のように、軽く水洗い。

水は、ほとんど汚れません。

形を整えて、干す

穂の形を手で整えて、吊り下げて、干します。

筆を水で濡らしてから使い始める

使い始めるときには、筆に水をしっかり含ませます。

そして、水気を取ってから、使います。

こうすることで、濃い墨が筆の根元に上がってこなくなるようです。

ちょっと面倒ですが、このひと手間も筆割れ予防に効きそう!

筆の根元を傷めないことがポイントかも

  • 筆の根元を軽く洗う
  • 筆の根元に濃い墨が入りこまないように、筆に水を含ませてから使う

筆が割れないためには「筆の根元を傷めないこと」がポイントなのではないかと思います。

そして、1年後

左:根元を傷めないように気をつけたもの
右:根元の墨を取るために一生懸命洗ったもの(ともに1年経過)

洗い方などの条件を変えて、それぞれ1年間使った、同じ筆です。

すみよ
すみよ

左の筆は、1年間穂先が割れることはありませんでした。

でー太
でー太

ちゃんと練習した?

どちらの筆も、毎月の課題に、昇段試験に、毛筆書写技能検定にと、よく使いました。

やはり、お手入れ次第で、筆の寿命に違いが出ますねヽ(=´▽`=)ノ

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