毛筆書写技能検定準1級に合格するには、「毛筆書写のより専門的な技術及び知識をもって書くことができる」ことが必要です。
![でー太](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/02/男性の顔困った顔)-e1673068313406.png)
難しかった?
2級までと違って、合格率がガクンと低くなります。
「難しいかな?」
心配なさる方も多いと思います。
![すみよ](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1.jpg)
日本習字漢字部を受講しながら、この準1級を受けました。
公式テキスト、古典、書道の教科書などを参考にしながら、マイペースで受験勉強し、試験日を迎えました。
当日の様子をまとめました。
ご参考までに、どうぞ!
試験時間は130分
試験が始まる前に次のことをしました。
- 理論問題解答用紙に受験番号など記入
- 解答用紙(半紙)すべての左下に受験番号記入
- 実技問題第5問の解答用紙(はがきが印刷されたもの)に受験番号記入
これらが終わってから、全員一斉に試験時間がスタート。
私がやった順番で、見ていきましょう。
理論問題
![鉛筆](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2024/01/えんぴつ.jpg)
解答は、マークシートではなく、記述式です。
筆記用具は、鉛筆、ボールペンなど自由とのこと。
私は、シャープペンシルと消しゴムを使って、取り組みました。
第7問 A草書を読む B古筆を読む
草書
![すみよ](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1.jpg)
草書が、読めません・・・
『書譜』『真草千字文』の草書ばかり見ていたので、問題に出てくるタイプの草書がどれもピンと来ません(T_T)
5問中3問はなんとか答えを思いつきました(笑)
他は、全く歯が立たない1問と、半分しか分からない1問となりました。
「書写技能検定関連テキストで使われる草書の形にも慣れておいた方がよかったな」と反省。
古筆
読み方に自信がない文字が、1文字。
「多分大丈夫だと思うけれど」というレベルでした。
第8問 A旧字体を読む B書写体を読む
常用漢字で答える問題。
これは、何とかクリアです。
第9問 A書道用語 B書道史
書写技能検定関連のテキストの過去問を解き、間違ったら高校「書道」の教科書で確認という手順を繰り返していました。
今回は、その方法で十分だったと思います。
第10問 漢字の字体
2級までの「漢字の字体」問題が、文章になったタイプです。
これまでの慣れもあって、スッキリ解決した・・・ように思います。
ここまで、約10分でした。
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草書の読みに未練が・・・
気分を切り替えて、実技問題に行こう!
実技問題
![準1級で使ってもの](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2024/01/準1級で使ったもの-300x225.jpg)
解答用紙として、半紙10枚が配られます。
はがきの宛名書き以外の問題が5問なので、1問につき2枚の計算。
この10枚をどのように使うかは自由です。
![すみよ](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1.jpg)
使う筆のサイズが小さい問題から、取り組みました。
小さい筆の方が、墨が乾燥したときの影響を受けるような気がします。
ということで、早めに済ませておこうと思いました。
第5問 はがきの宛名書き
まずは、はがきの宛名書きを写経用の筆で。
問題用紙と同じ紙(B5サイズ)に官製はがきサイズの枠が印刷されています。
![すみよ](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1.jpg)
差出人の方から書き始めてみました。
文字の大きさ、配置に気をつけながら、なんとか1枚で完成。
郵便番号は、筆で書いてもOKなのですが、私はボールペンで書きました。
第4問 仮名の臨書
次は、仮名用の筆(私のは柳葉筆)へ。
1枚めでは、筆の抑揚が不自然になってしまいました。
2枚めで、少し持ち直して(笑)、完成。
第6問 掲示
ここから、中字用の筆へ。
賞状書きの要領で、左の行から書いてみました。
「となりの行の文字の位置を確かめながら書けるので、いいなぁ」と、いい気分になったのがいけませんでした。
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誤字で2枚も失敗してしまいました・・・
冷や汗を書きながら、3枚めで完成ということに。
第2問 漢字仮名交じり文
1枚めの1行めで、手についた墨で、紙を汚すというハプニングに見舞われます。
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これだけはしないように、いつもなら気をつけているんですが。
焦り始めると、想定外の事件が起こります。
すぐに2枚めに取りかかりました。
1行の文字数を計算して、書き始めたものの、思ったより自分の字が小さくて、「体裁よく」仕上がったとは言えない状態。
第1問 漢字(楷書・行書・草書)
ここまで、中字用の筆を使いました。
まず、中央の行書、そして右側の楷書、左側の草書の順で書きました。
上下左右の余白、文字の配置に気をつけて、1枚で仕上げました。
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草書は書けたの?
『真草千字文』を臨書したときに記憶していたものが、4字のうち3字。
あとの1字は覚えていなかったので、草書でのくずし方から考えて書きました。
『草書の覚え方』が、ここで役に立ったような・・・
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でも、間違ってたかもしれません・・・
第3問 漢字の臨書
これは、半紙にいつも4〜6字書いている大筆を使いました。
解答用紙の残りに余裕がないので、心して取りかかり、1枚でOKということにしました。
ここまでで、残り15分。
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あと15分残ってる・・・
心残りの第2問を最後に書こう。
最後に残った1枚で、納得いかない「第2問 漢字仮名交じり文」をもう1回!
どこかでまた手に墨をつけており、紙を汚してしまう、という悲しいハプニング(TдT)
1行目の途中で、終わりを迎えてしまいました。
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残念でした・・・
見直しタイム
道具を簡単にまとめて端に置き、実技問題が全部書けてるかチェックしながら、番号順に重ねました。
そして、理論問題を見直し。
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やはり、第7問の草書は読めないままでした。
まとめ
焦る場面の多い、準1級体験記となりました。
これで人生が終わるわけでもないので、気楽に結果を待ちつつ、次のステップを考えていく予定です。
「あーでもない」「こーでもない」と試行錯誤、あるいは右往左往するのも良い経験になるのではないかと思っています。
あなたのチャレンジのお役に立てたなら、本望ですヽ(^。^)ノ