書写技能検定の上級レベルになると、筆順問題の傾向が変わりますよね。
学校では習っていない筆順が出題されます。
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1つの字に筆順がいくつもあるってこと?
そうなんですよね。
勉強しているうちに、だんだん混乱してきませんか?
手元にある過去問を全部やってみて、私自身が覚えにくかったものをまとめてみました。

ご参考までにどうぞ
どうして筆順がいくつもあるの?

学校では、混乱しないように1字につき1つの筆順しか習わないのですが。
本書に取りあげた筆順は、学習指導上の観点から、1つの文字については1つの形に統一されているが、このことは、本書に掲げられた以外の筆順で、従来行われてきたものを誤りとするものではない。
『筆順指導の手引き』「5.本書使用上の留意点」より
それ以外の筆順がまちがい、というわけではないんです。
筆順は、どうでもいいってこと?

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これ、筆順まちがってる気がするけど
書写技能検定の上級レベルでは、「昔から書かれてきた筆順」を知っていることが大切なんですね。
「必」の字は、点の打ち方にバリエーションがあります。
参考書を見ていると、「あ、この筆順でもいいんだ!」と、選択肢が増えて気が大きくなります。
でも、ダメな筆順があるのも事実。
なぜダメかというと、それは・・・

昔から書かれてきていないから
どうやって昔の筆順を調べたの?

昔の筆順を調べる手がかりのひとつとして、「瓦経」(がきょう)も使われたそうです*。
粘土にヘラで文字を書くとき、前に書いた線を、後の線が切っていきますよね!
瓦経を埋めた塚を経塚(きょうづか)といい、平安時代に多くつくられました。
*江守賢治『筆順の解明』日本習字普及協会,1994年,p98-106
瓦経(がきょう)とは
粘土板にお経を刻み、焼き締めたもの
こうやって、古典の書から戦前の教科書まで、たくさん実例から共通するもの見つけて、「昔からの筆順」がまとめられたそうです。
覚えにくい筆順
私がよくまちがうのは、次のようなタイプです。
- 似ている漢字と、筆順パターンがちがうもの
- ちょっとへんな筆順があるもの(卵)
- 子どものころ、きちんと覚えていなかったもの
最も一般的な筆順に★をつけています。
至・坐
どちらも一部に「土」があります。
「土」の筆順だけ番号をつけました。
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「至」は、パターンが1つ多いよ
(★「至」の筆順について)小学校で教えているので✖にできない。
江守賢治『筆順の解明』日本習字普及協会,1994年,p.32
由・田
どちらも内側に「土」があります。
「土」だけ筆順の番号をつけました。



「田」の筆順は1つだけ!
卵


ほかに行書だけの形もあります。
(パターン②について)「先生が示された筆順だと、扁の方は点をうって閉じ、旁の方は逆に閉じてから点をうつの順序になるわけですが、それは如何なものでしょうか」
「なるほど、それはおかしい。江守さんのいうとおり、①がいいでしょう」
(中略)氏の提案された②の筆順を✖にするわけにはいかず、これを△にした。
江守賢治『筆順の解明』日本習字普及協会,1994年,p.76-77
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そういうのも・・・?
感・圧
どこから書き始めるか、迷うパターン。


このちがいは、「ヨコ画を貫く、斜めの画」があるかどうかがポイント!
貫く斜めの画がある字は「ノ」を先に、それのない字は「一」を先に書く。
江守賢治『筆順の解明』日本習字普及協会,1994年,p.27

そう、覚えればよかったんだ
収・状・情
タテ画をいつ書くか、というパターンで、迷います。



「収」「状」は「│」が先。
「情」のは「りっしんべん」なので、点々が先。
昇
「升」の一部に、筆順の番号をつけました。

このパターンしかない!
皮

このパターンだけ。
②から③に続く、見えない線(!)を覚えておけばいいですよね。
まとめ
自分がまちがいやすいものを集めると、試験直前で確認するのに便利です。
伝統的な筆順って、実際に書いてみると、筆が動かしやすい気がします。
いろいろ複雑ですが、頭の体操になりそう (;^_^A
書写技能検定、合格を目指して頑張りましょう!
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