左利きの方で、右手で筆を持つように言われたことはありませんか?
「文字は右手で書くようにできているから」
「左手も右手も使えるようになるといいよ」

子どものころから習字教室に通っている私(右利き)は、先生のこの言葉を何回か耳にしたことがあります
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本当に、左手で習字はできないの?
結論:左手で筆を持って、書くことを楽しめます!
前半では、この記事を書くきっかけになった本をご紹介、後半では左手で書くコツをさぐってみました。
ご参考までに、どうぞ!
大路直哉著『左利きの言い分』
このごろは、多様性を尊重する時代になった気がしていました。
けれども、左利きの方々が日常的にストレスを感じながら生活していることを、この本で初めて知りました。
駅の自動改札機、パソコンのテンキー・マウス、文房具などなど・・・
世の中、圧倒的な右利き社会であることに衝撃を受けた1冊です。
著者をご紹介
著者は「日本左利き協会」発起人。左利き。
左利きにとって役立つ情報発信や総合学習への協力など、左利きと右利きが共感しあえるコミュニティづくりに取り組んでいらっしゃいます。
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「日本左利き協会」のホームページもおススメです
右手を使わせたいことのトップは「文字を書くこと」

本書は、左利きの苦難の歴史と現状、そして未来について書かれています。
左利きの存在に寛容になりつつあるこの時代でも、右手を一番使わせたいのが「文字を書くこと」なんだとか。
「右手で書くこと」を書道家が推奨する⁉

日常生活において左利きであっても、「文字は右手で書くことを前提にしている」ことを理由に、毛筆は右手で持つことを推奨する書道家も少なくありません。
同書、p.240より
いまどき、左手で書いても大丈夫!
1・2年生には、右利きの持ち方と同じ大きさで左利きの持ち方の写真を掲載し、QRコンテンツでも動画で確認できるようにしています。3年生以上にも、毛筆学習時の左利きの場合の用具の置き方を示しました。
東京書籍ホームページ 「令和6年度小学校教科書のご案内 書写」より
また、教科書内の書き込み欄は、上に教材文字、下に空欄になるように配置し、手で教材文字が隠れないように配慮しています。
近年、小学校書写の教科書では、左利きの児童に配慮されるようになりました。
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これは『左利きの言い分』を読んで、知りました
左利き筆法がある
最終章では、左利きの子どもや大人へ書写を教えたい人向けに発案された「左利き筆法」に触れています。
巻末の「左利きのためのサポートファイル」も参考になります。
「どちらの手で筆を持つか」は本人の意思で
利き手を矯正することのデメリットについて、いくつもの事例を挙げて解説されています。
『左利きの言い分』まとめ
本書で、書写(習字)について書かれているのは数ページですが、著者の強いメッセージを感じる部分です。
「文字を書くこと」に関わる人たちに、「これから」を考えるきっかけを与えてくれるはずです(/・ω・)/
左手で筆を持って書くのは、難しいの?
「右手で筆を」と考えられてしまう理由のひとつは、書いている線が自分から見えにくいから。

左手で筆を持って、書いてみました
紙の位置や向きが、右手で書くときと同じだと、確かに線が見えにくいです。



右手で書くときとは紙の位置や向きをずいぶん変え、15分程度でこのくらいまで書けるようになりました。
筆をまっすぐ立てれば、筆を横向きにスムーズに動かすことができます。

左利きの方なら、私よりずっとうまく左手をコントロールできるはず
「筆は左手でも大丈夫!」と確信した瞬間でした。
左手のためのヒント
私が気をつけたのは、紙の位置や向きだけでしたが、その他にも上手に書けるポイントがいろいろありそうです。
『左利きの言い分』にあった「左利き筆法」や「左利きサポートファイル」で紹介されているYouTubeチャンネル。
そのほか、「左利き 習字」「左利き 書道」でネット検索すると、いくつかヒットします。

ぜひ探してみてくださいね!
私も研究してみたいと思います
小筆で楷書が書ければ、一生ものの特技になります
大人が「習字を習いたい!」と思うのは、熨斗袋を前にしたときだそうです(笑)
「小筆で楷書を書く」・・・実はこれが一番難しいのではないかと思います。
お子さんでも、作品の名前は小筆で書きますよね。
大筆で書いた作品の字よりも、小筆で書く名前の仕上がり具合で、全体の印象が変わります。
(頻繁ではないけれど)日常で使う筆文字が書けるというのは、一生ものの技術!
小筆で楷書を書くのは、利き手でないと難しいのではと、私は思っていますが、いかがでしょうか。
おまけ:左手のためのペン習字
ペン習字の分野では、左利き用のものがあります。
左利きならではのアドバイスもあるので、好評のようです。
