毛筆書写技能検定準2級を受けてみよう!

毛筆書写技能検定 準2級
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毛筆書写技能検定の準2級は、高校生・大学生・一般社会人程度を想定したレベルです。

「毛筆書写のやや専門的な技術及び知識をもって書くことができる」ということですが。

でー太
でー太

どんな準備をすればいいの?

すみよ
すみよ

私はこんな感じで、準備をしました。

ご参考までに、どうぞ。

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準2級の出題内容

筆と硯と筆おき

実技問題

  • 第1問 漢字(楷書)
  • 第2問 漢字(行書)
  • 第3問 漢字仮名交じり文
  • 第4問 漢字の臨書(楷書)
  • 第5問 俳句を書く
  • 第6問 掲示

理論問題

  • 第7問 漢字の筆順
  • 第8問 草書を読む
  • 第9問 平仮名の字源・漢字の部分の名称
  • 第10問 漢字の字体

問題例と解答例を見てみよう

ホームページで見ることができる問題例と解答例
一般財団法人 日本書写技能検定協会ホームページ
「硬筆・毛筆の書写技能検定とは」
「問題例と解答例」より

この青く囲んだ部分をクリックすると、準2級の問題例と解答例を見ることができます。

実技問題の勉強方法

書いてみました

問題例と解答例を見ながら、書いてみる

解答例を見ながら、実際に書いてみました。

こうすると、「この問題に対する解答は、このように書くんだ」と分かるようになりますね。

「俳句を体裁よく書く」は、練習しておいた方がいいかもしれません。

文字の配置に工夫が必要かも

半紙に配置よくおさめるのって、難しいなと思いました。

半紙を折って、余白部分を確保したり。

3行以上になるものは、書くスペースを確保するため、半紙を均等割り(?)してみたり。

慣れないと、本番に折り紙大会を一人でやることになりそう(笑)

それは、気の毒だなぁ。

古典の臨書に慣れよう

準2級では、「漢字の臨書」が出題されます。

準2級で臨書の対象となる古典作品は、以下の通り。

作品名作者名
孔子廟堂碑
(こうしびょうどうひ)
虞世南
(ぐせいなん)
九成宮醴泉銘
(きゅうせいきゅうれいせんめい)
欧陽詢
(おうようじゅん)
皇甫府君碑
(こうほふくんひ)
欧陽詢
(おうようじゅん)
孟法師碑
(もうほうしひ)
褚遂良
(ちょすいりょう)
『文部科学省後援毛筆書写技能検定公式テキスト』
一般財団法人日本書写技能検定協会編
第4章付録資料11「臨書の対象となる古典作品」より

この中の1つから、指定された4字を臨書、という問題です。

この本は、毛筆書写技能検定で出題される臨書の対象となる古典作品が全て載っています。

それぞれの作品、ほとんどが2ページずつ。

本物の写真(一部)と、先生の臨書作品です。

  • 毛筆書写技能検定で扱う作品をこれだけで確認できるので、便利
  • 作品・書風・用筆についての解説もあるので、特徴を理解しやすい
  • 本格的に臨書するには、不向きですが

本番では、お手本が問題用紙に印刷されています。

その特徴をよくとらえて書ければ、きっと大丈夫!

理論問題の勉強方法

マークシートをぬりつぶしているところ

公式テキストを使う

以下のものは、公式テキストに載っています。

  • 第7問 漢字の筆順
  • 第9問 平仮名の字源・漢字の部分の名称
  • 第10問 漢字の字体

硬筆書写技能検定のテキストも

私は筆順をよく間違えてしまいます。

準2級では、筆順が2つ以上ある漢字が出題されるんです・・・

問題演習を増やすために、硬筆書写技能検定のテキストも使いました。

毛筆書写技能検定準2級の理論問題と同じ範囲が出ています。

硬筆書写技能検定の過去問も参考になりますね。

字典で確認しよう

筆順をいつも間違えてしまう漢字のパターンは、だいたい定まってきました(;^_^A

50代になると、記憶力に自信がなくなりますよね。

ここでガッカリせず、こまめに字典で確認していきましょう(笑)

漢字ごとに筆順を掲載
1字につき2つ以上の筆順があるものも、それぞれの筆順が出ています。
公式テキストだけでは筆順問題で満点はとれないので、これがあれば安心です。

草書の読み書きに、古典を1冊

準2級のあと、1級まで受けたいと思っています。

「合格」ではなく「受ける」のが、目標(笑)

今後、草書は「読み」だけでなく「書くこと」も必要になるので、今から準備しようかと。

長期戦です(笑)

ということで、孫過庭(そんかてい)の『書譜(しょふ)』を買いました。

  • 真蹟本真草千字文(小川本)全文を原寸で収録
    真蹟(しんせき:その人が書いたと認められる筆跡のこと)
  • 各ページに原文4行ずつ(楷書と草書が2行ずつ)
  • 各ページ左側に
    釈文(しゃくぶん)
    読み下し文
    草書部分の骨書(ほねがき:文字の骨格を線書きしたもの)
  • 巻末に
    「現代語訳」
    「字形と筆順」難解な文字の字形・筆順を解説
    「臨書に適した箇所」
すみよ
すみよ

解説がたくさんあります。
これなら、なんとか頑張れそう(;^ω^)

書譜(しょふ)とは

王羲之(おうぎし)を規範とし、書を学ぶ基本原則や芸術観を説いた孫過庭(そんかてい)の書論である。

唐代の貴重な肉筆であり、草書の手本としても名高い。

緩急をつけた運筆で、線の太細や墨の潤渇などの変化に富む。

文部科学省検定済教科書『書Ⅱ』光村図書より

ほかの問題例や過去問も見てみよう

公式テキストに問題例と解答例があります

  • 実技問題:日本書写技能検定協会ホームページと別のもの
  • 理論問題:ホームページと同じ

日本書写技能検定協会ホームページで、過去問が買えます

ホームページで過去問を買うときにクリックする場所
一般財団法人 日本書写技能検定協会ホームページ
「検定の教材」より

ここから、過去問を買うことができます。

毛筆書写検定ガイドに過去問があります

2022年(令和4年)に改訂版が出ました

令和2年度第1回から第3回までの、準2級の問題が出ています。

理論問題のみ解答あり

まとめ

進学や就職、そして指導者を目指して毛筆書写技能検定に臨む方も多いと思います。

趣味で始めた書道でも、「イベントがほしいな」というとき、検定を受けるのもいいですよね。

目標に向かって準備をしているうちに、いつの間にか上達しているはずです!

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