日本習字漢字部では、どんな課題に挑戦するの?

日本習字漢字部どのような課題を?

「漢字部」は、高校生以上を対象とした、日本習字(公益財団法人 日本習字教育財団)のメインコース。

毛筆の基礎から応用まで、しっかり学びたい方のためのコースです。

でー太
でー太

どんなことを習うの?

「これから書道(習字)を始めよう!」と思っている方は、気になりますよね。

すみよ
すみよ

私は、40代後半から漢字部に入りました。

私の分かる範囲で書いてみます。

ご参考までに、どうぞ!

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お手本は

筆

漢字部のお手本は日本習字ホームページ「漢字部」「お手本電子ブック」で、見ることができます。

わぁ!本当に漢字ばっかり。

習字教室の開設を目指す方は、児童の指導に役立つ「ひらがな」課題も一応学習できます。

「ひらがな」は段級位の対象にはならないのですが、添削だけは受けられます。

▼添削について、ご興味のある方は、こちらもどうぞ。

日本習字の「朱筆添削」って、どんな感じなの?【教室に通っている編】

内容は

検定用紙

漢字部の段級位の進み方は、以下のとおりです。

日本習字段級
日本習字ホームページ「習字を学びたい方へ」「段級位認定について」より

級・段に合わせて、課題の範囲が決まっています。

お手本のレベルは、4月からスタートして翌年3月まで、すこしずつ難しくなっていきます。

4~9月は、画数の少ない字が多い印象です。

それぞれの段階を、紙のサイズ別にご紹介します。

新級から準初段まで

新級とは

ふつう、名前の上に「〇級」「〇段」と書くのですが。
初めてのときは、それがないので、「新級」と書きます。

半紙サイズの課題

基本的に「赤手本」という、朱色の文字で書かれた楷書(かいしょ)4字のお手本を使います。

私はこのころ、入会キャンペーンでいただいた、筆と下敷きなどを使っていました。

大きなサイズの課題

7月号に「たなばた競書課題」、12月号に「かきぞめ競書課題」がついてきます。

このときの紙のサイズは、28cm×85cm。

行書(ぎょうしょ)に近い楷書を書くことになります。

画仙紙(がせんし)に書くので、大きめの筆と下敷きを買いました。

画仙紙(がせんし)とは

書画に用いる大判の用紙のこと

『書Ⅰ』光村図書より

この課題に取り組むのは、希望者だけです。

大きい紙に書くのは、難しそうだし。

もちろん、普通の半紙の課題をしてもOKです。

しかし、教室に通っている人は、「競書課題」をするように勧められると思います。

昇級のチャンスなんだそうです(笑)

初段から準三段まで

半紙サイズの課題

初段になると、取り組める課題が一気に増えます。

課題は、2点出してよいことになっています。

6字課題中字課題
書体楷書、行書、草書月により替わっていきますが
楷書、行書、草書
マス目タテ3字×ヨコ2行タテ7字×ヨコ4行
まとめてみると、こんな感じです

大きなサイズの課題

ここでも、7月号に「たなばた競書課題」、12月号に「かきぞめ競書課題」がついてきます。

準初段までと、画仙紙のサイズは同じです。

書体は、行書。

三段から五段まで

半紙サイズの課題

三段になると、隷書(れいしょ)や篆書(てんしょ)、そして古典臨書などもプラスされます。

お手本は、日本習字ホームページ「漢字部」「お手本電子ブック」をごらんください。

今までとは、ずいぶん雰囲気が変わるよね。

準三段まで取り組んでいた課題でも、もちろん昇段はできます。

私は、このころ「中字課題」ばかりを書いていました。

「中字課題」を書く筆は、小さいので、洗うのが楽なんですよね。

このころに、中字用の筆を買いました。

字数は多いのですが、片付けが簡単なので、ついつい(笑)

条幅の課題

条幅(じょうふく)とは

書道紙の中で最も基本となっているサイズは、全紙(690mm×1360mm)。

条幅は、全紙を縦半分に切ったサイズ(345~350mm×1350~1360mm)。

半切(はんせつ)ということもあります。

三段からは、画仙紙のサイズが、大きくなります。

また、1年を通して条幅の課題がありますので、いつでも挑戦できます。

ここで、筆と下敷きと文鎮を新しく買いました。

六段から八段まで

五段までと同じパターンで、毎月の課題に取り組んでいきます。

しかし、今までのように毎月の課題で昇段することはありません。

ここからは、7月に昇段試験(在宅受験)を受けることになります。

毎年5月号に「受験申込書」が入っています

昇段試験の受験資格

いずれも、受験時点で「漢字部」受講者

六段位
前年度までに五段に合格し「漢字部」教授免許状を取得した人

七段位
「漢字部」六段位取得者

八段位
「漢字部」七段位取得者

試験内容

理論試験
書道に関する一般知識および書道史

実技試験
主に前年度「漢字部」手本から出題されます

私は六段を受けるとき、赤手本1枚を処分済み(笑)だったので、冷や汗をかきました。

ということで、お手本は捨てないでくださいね。

▼日本習字の教室についてご興味のある方は、こちらもどうぞ。

→大人が書道教室を選ぶとき、チェックすべき6つのポイント

ここまでで買った道具一覧

入会キャンペーンでいただいた道具一式は、本当に役にたちました。

その後、買ったものをまとめてみました。

紙と液体墨下敷き文鎮など
新級から準初段大きい課題用筆大きい課題用下敷き
初段から準三段半紙用筆(買い替え)
三段から五段半紙用筆(買い足し)
中字用筆
条幅用筆
条幅用下敷き条幅用文鎮
墨池
六段から現在中字用筆(買い替え)条幅用下敷き(買い足し)
六段以降のお買い物は、少なめですね

墨池(ぼくち)とは

液体墨を入れておく容器のこと

墨池
条幅サイズを書くには液体墨の量がかなり必要です

硯の、磨った墨を溜めておく場所のことも「墨池」ということがあります。

まとめ

書道(習字)の進め方のイメージは、つかめたでしょうか?

日本習字「漢字部」は、基礎から始められるので、私にはちょうど良いコースでした。

書道団体は、いろいろあります。

あなたに合うところを見つけて、ぜひマイペースで楽しんでくださいね!

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