「漢字部」は、高校生以上を対象とした、日本習字(公益財団法人 日本習字教育財団)のメインコース。
毛筆の基礎から応用まで、しっかり学びたい方のためのコースです。
![でー太](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/02/男性の顔困った顔)-e1673068313406.png)
どんなことを習うの?
「これから書道(習字)を始めよう!」と思っている方は、気になりますよね。
![すみよ](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1-300x257.jpg)
私は、40代後半から漢字部に入りました。
私の分かる範囲で書いてみます。
ご参考までに、どうぞ!
お手本は
![筆](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/03/筆-300x225.jpg)
漢字部のお手本は日本習字ホームページ「漢字部」「お手本電子ブック」で、見ることができます。
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/男性の顔(青ざめる).png)
わぁ!本当に漢字ばっかり。
習字教室の開設を目指す方は、児童の指導に役立つ「ひらがな」課題も一応学習できます。
「ひらがな」は段級位の対象にはならないのですが、添削だけは受けられます。
▼添削について、ご興味のある方は、こちらもどうぞ。
→日本習字の「朱筆添削」って、どんな感じなの?【教室に通っている編】
内容は
![検定用紙](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/03/検定用紙-2-300x225.jpg)
漢字部の段級位の進み方は、以下のとおりです。
![日本習字段級](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/日本習字段級-694x95.png)
級・段に合わせて、課題の範囲が決まっています。
お手本のレベルは、4月からスタートして翌年3月まで、すこしずつ難しくなっていきます。
4~9月は、画数の少ない字が多い印象です。
それぞれの段階を、紙のサイズ別にご紹介します。
新級から準初段まで
新級とは
ふつう、名前の上に「〇級」「〇段」と書くのですが。
初めてのときは、それがないので、「新級」と書きます。
半紙サイズの課題
基本的に「赤手本」という、朱色の文字で書かれた楷書(かいしょ)4字のお手本を使います。
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1-300x257.jpg)
私はこのころ、入会キャンペーンでいただいた、筆と下敷きなどを使っていました。
大きなサイズの課題
7月号に「たなばた競書課題」、12月号に「かきぞめ競書課題」がついてきます。
このときの紙のサイズは、28cm×85cm。
行書(ぎょうしょ)に近い楷書を書くことになります。
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1-300x257.jpg)
画仙紙(がせんし)に書くので、大きめの筆と下敷きを買いました。
画仙紙(がせんし)とは
書画に用いる大判の用紙のこと
『書Ⅰ』光村図書より
この課題に取り組むのは、希望者だけです。
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/男性の顔(青ざめる).png)
大きい紙に書くのは、難しそうだし。
もちろん、普通の半紙の課題をしてもOKです。
しかし、教室に通っている人は、「競書課題」をするように勧められると思います。
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1-300x257.jpg)
昇級のチャンスなんだそうです(笑)
初段から準三段まで
半紙サイズの課題
初段になると、取り組める課題が一気に増えます。
課題は、2点出してよいことになっています。
6字課題 | 中字課題 | |
書体 | 楷書、行書、草書 | 月により替わっていきますが 楷書、行書、草書 |
マス目 | タテ3字×ヨコ2行 | タテ7字×ヨコ4行 |
大きなサイズの課題
ここでも、7月号に「たなばた競書課題」、12月号に「かきぞめ競書課題」がついてきます。
準初段までと、画仙紙のサイズは同じです。
書体は、行書。
三段から五段まで
半紙サイズの課題
三段になると、隷書(れいしょ)や篆書(てんしょ)、そして古典臨書などもプラスされます。
お手本は、日本習字ホームページ「漢字部」「お手本電子ブック」をごらんください。
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/02/男性の顔困った顔)-e1673068313406.png)
今までとは、ずいぶん雰囲気が変わるよね。
準三段まで取り組んでいた課題でも、もちろん昇段はできます。
私は、このころ「中字課題」ばかりを書いていました。
「中字課題」を書く筆は、小さいので、洗うのが楽なんですよね。
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1-300x257.jpg)
このころに、中字用の筆を買いました。
字数は多いのですが、片付けが簡単なので、ついつい(笑)
条幅の課題
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/03/画仙紙-300x225.jpg)
条幅(じょうふく)とは
書道紙の中で最も基本となっているサイズは、全紙(690mm×1360mm)。
条幅は、全紙を縦半分に切ったサイズ(345~350mm×1350~1360mm)。
半切(はんせつ)ということもあります。
三段からは、画仙紙のサイズが、大きくなります。
また、1年を通して条幅の課題がありますので、いつでも挑戦できます。
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1-300x257.jpg)
ここで、筆と下敷きと文鎮を新しく買いました。
六段から八段まで
五段までと同じパターンで、毎月の課題に取り組んでいきます。
しかし、今までのように毎月の課題で昇段することはありません。
ここからは、7月に昇段試験(在宅受験)を受けることになります。
毎年5月号に「受験申込書」が入っています。
昇段試験の受験資格
いずれも、受験時点で「漢字部」受講者
六段位
前年度までに五段に合格し「漢字部」教授免許状を取得した人
七段位
「漢字部」六段位取得者
八段位
「漢字部」七段位取得者
試験内容
理論試験
書道に関する一般知識および書道史
実技試験
主に前年度「漢字部」手本から出題されます
私は六段を受けるとき、赤手本1枚を処分済み(笑)だったので、冷や汗をかきました。
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1-300x257.jpg)
ということで、お手本は捨てないでくださいね。
▼日本習字の教室についてご興味のある方は、こちらもどうぞ。
ここまでで買った道具一覧
入会キャンペーンでいただいた道具一式は、本当に役にたちました。
その後、買ったものをまとめてみました。
紙と液体墨 | 筆 | 下敷き | 文鎮など | |
新級から準初段 | ○ | 大きい課題用筆 | 大きい課題用下敷き | |
初段から準三段 | ○ | 半紙用筆(買い替え) | ||
三段から五段 | ○ | 半紙用筆(買い足し) 中字用筆 条幅用筆 | 条幅用下敷き | 条幅用文鎮 墨池 |
六段から現在 | ○ | 中字用筆(買い替え) | 条幅用下敷き(買い足し) |
墨池(ぼくち)とは
液体墨を入れておく容器のこと
![墨池](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/03/墨池(圧縮)-300x225.jpg)
硯の、磨った墨を溜めておく場所のことも「墨池」ということがあります。
まとめ
書道(習字)の進め方のイメージは、つかめたでしょうか?
日本習字「漢字部」は、基礎から始められるので、私にはちょうど良いコースでした。
書道団体は、いろいろあります。
あなたに合うところを見つけて、ぜひマイペースで楽しんでくださいね!