書道は、簡単に言うと「筆で字を書くこと」です。
![でー太](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/男性の顔困った顔)-e1673068313406.png)
それのどこが面白いの?
何が楽しいのか、不思議ですよね。
趣味として書道を長く続けている人は、何に魅力を感じているのでしょうか。
仕事や家事の忙しさ、子どもの受験、親の介護などなど、ストレスが次々押し寄せてくる大人にこそ、書道はぴったりなんです。
![すみよ](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/11efc12447f2fb65488f0c08b69fdb5c-1-300x257.jpg)
40代後半から書道を再開した私が、書道の魅力をお伝えします。
ストレス解消になる
![葉から流れる雫と水面の波紋](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/葉から流れる雫と水面の波紋-300x200.jpg)
集中できる
筆づかいに慣れてくると、筆の穂先の形が立体的に把握できるようになります。
筆の、どのあたりを使って、どの方向に、どのくらいの速さで動かせば、思った通りの線が書けるかが分かってきます。
その線を書くには、墨の量も、どのくらい必要か見当がつくようになるのです。
お手本を見ながらでも、自分の創作でも構わないと思います。
筆と対話している間、深く集中することができるんです。
![](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/01/男性の顔困った顔)-e1673068313406.png)
でも、疲れない?
墨の香りでリラックス
書道の先生のご自宅や、学校の書道部の部室に入ったとき、ふわっと墨の香りを感じて、なぜかホッとした経験は、ありませんか?
墨の原料の一つである膠の匂いを消すために用いられた香料は、使う人の気持ちを落ち着かせるという副次的な作用もあります。
株式会社墨運堂ホームページ
「墨のQ&A」より
膠(にかわ)とは
獣や魚の皮・骨などを水で煮沸し、その溶液からコラーゲンやゼラチンなどを抽出し、濃縮・冷却し、凝固させたもの。
リラックスした状態で、集中した時間を持つことは、ストレス解消に効果があるようです。
私は、道具を片付けたあと「さあ、もう少しがんばろうかな」という気分になっています。
自分のために書こう
ここで大切なのは、「自分のために書く」ということ。
昇級昇段やコンテスト入賞を目標にすると、モチベーションを保つ効果はありますが、ストレスがたまってしまいます。
書いた作品の評価は、オマケだと思ったほうが気が楽です。
また、他の人と、これまでの経験や段級位などで比較するのも、よくないですね。
▼字の上手い下手なんて関係ない、ただ自分と向き合う時間をつくりたい方には、写経もおすすめ。
書く時間と場所を確保しよう
![庭が見える場所にある硯箱](https://suzuribako.com/wp-content/uploads/2023/02/自宅で書道のイメージ(圧縮)-300x200.jpg)
自宅で
書道をするための、時間と場所を決めてはいかがでしょうか?
私は、土日の午後2時から4時くらいまで、リビングのテーブルで、「書道タイム」です。
テーブルの上は、きれいに片づけて、書道道具だけを並べれば、集中しやすくなります。
教室で
「自宅ではなかなか集中できない」という方には、書道教室通いも選択肢の一つです。
教室開催の時間は大抵決まっているので、その時間だけでも集中することを楽しんでみませんか。
▼「こんなはずじゃなかった」とならないように、教室選びは慎重に。
まとめ
ストレスがたまっている大人にこそ、味わっていただきたい書道の魅力。
私の通う教室の先輩は、ご主人を亡くされたとき「書くことだけが心の支えでした」とおっしゃいました。
「そんな辛いときに、なぜ書く気になれたのかな」と、当時私は理解できませんでした。
しかし、書道のストレス解消効果を実感している今、「心の支え」の意味がよく分かります。
自分のために書く。
書道って、人生の良い伴走者になってくれるかもしれませんね。